
浅草の裏通り、昭和の風情がかろうじて残る一角にある居酒屋「鈴芳」をご紹介。
鈴芳に初めて行ったのは、もう15〜16年前のこと、2000年前後のことだ。
当時の僕は30歳前後で、浅草や上野のことを、まだほとんど何も知らず、この浅草の裏通りエリアに初めて来たときに、その「昭和っぷり」に驚愕したものだった。
あれから何十回鈴芳に行っただろう。
最初に行ったときからお店は2回改装されて、すっかりキレイになった。
最初に行った頃には店内に2階の住居部分から降りてくる階段があり、高齢のおばあちゃんがたまによちよちと降りてきたりしていた。
あの頃の面影はなくなったが、名物女将はいまも元気に店に出て、荒っぽく僕たちを迎えてくれる。
サラリーマンをやめてフリーになって嬉しいのは、混雑していない平日の昼にふらっと鈴芳に立ち寄れること。
早速紹介しよう。
鈴芳 — 浅草裏通りの名物居酒屋で平日昼下がりの独り呑みをゆるりと楽しむ [東京グルメ]
▲ やってきました、浅草鈴芳。
平日の昼でもかなりの数のお客さんで賑わっている。
▲ カウンターに滑り込み、大皿とメニューを検分する。
▲ 鈴芳は「生ホッピー」が名物なのだが、僕はいつも瓶のホッピーを頼む。
焼酎が苦手で呑みすぎると二日酔いするのだが、下町に来るとどうしてもホッピーが呑みたい。
▲ 大皿から、こちらはこんにゅくの煮付け。
鈴芳は韓国系なので、煮付けもピリ辛の韓国風だ。
そしてこんにゃくがでかい!すごいボリュームで、おなかがいっぱいになってしまった。
▲ こんにゃくはカロリーゼロだが、これだけ切身がでかいとおなかがいっぱいになる。
こんにゃく美味かった。これはリピートだね。
▲ きんぴらごぼう。
鈴芳のきんぴらは、ナタで叩き切ったような豪快な切り方が特徴。
切り口は豪快だけど、下ゆでしてから炒めてあるので柔らかくて美味。
ごま油がガツンと効いているのも韓国風かな。
▲ そしてうめきゅう。
ここに来るとなぜかうめきゅうを毎回頼んでいるような気がする。
▲ 以前は箸立てのところに競馬の馬券購入用のマークシートの紙が置かれていたが、なかった。
平日で競馬がないからかな?それとも、もうそういうことはしなくなったのかな?
▲ 女将の後ろ姿。
ふと見ると女将も歳をとったなあと。
でも、それは女将だけではなく、僕も同じだけ歳を取ったのだ。
16年かぁ。なかなかの長い年月だ。
まとめ
荒っぽいけれど温かい接客が心地良い鈴芳。
忙しいときに変な注文すると、女将や三女に怒鳴りつけられたりするのも乙なもの。
平日の午後は静かでいいけど、たまには休日の喧騒の中、女将に怒鳴られに行きたくもなる。
没個性でマニュアル接客なお店が多くなるなか、とことん個性的。
僕はそんな鈴芳が大好きだ。
末長く繁盛してほしい。
鈴芳 お店情報
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